こんにちは、こうきちです。
日本では廃れ傾向にあるFacebookですが、ベトナムでは依然高い人気を誇っており、仕事や生活に密着しています。
それを表すかのように普及率はダントツの1位です。
情報通信省によると、ベトナムのインターネット利用率は全人口9500万人中60%あまりを占める。1日の平均利用時間は7時間で、 ベトナムはネット人口の多さで世界16位となっている。特筆すべきは、フェイスブック(Facebook)ユーザーの多さで、その数は約6000万人に上り、利用時間は1日平均3.55時間にもなっている。
https://www.viet-jo.com/news/social/190409181129.html
ちなみに、「YouTube」利用者数はユーザー数は約4500万人、ベトナムSNSアプリ「Zalo」も4500万人です。(2019年時点)
1日の利用時間が7時間というのも驚きです。(起きてる時間の約半分!?)
そんな利用者数の多いFacebookですが、その理由は単に友達の投稿を見るだけではないんです。
結婚や仕事、家に至るまで生活に密着、いや、人生のイベントごとに高く貢献する万能ツールだったのです。
もはやベトナムではFacebookなしでは生きていけません。
三種の神器の一つと言っても過言ではありません。
つまり、ベトナムに移住しようとされている方や、ベトナムで仕事を始めようとされている方は、もしFacebookアカウントを持っていなければ、早速作ってみることをオススメします。
結婚相手探し
友達申請
まずは「友達と繋がる」に近いところから紹介すると、「友達の友達と繋がる」ことです。
どういうことかと言うと、友達の友達に可愛い子やかっこいい人がいれば、面識がなくても友達申請をします。日本人では気が引けてあまりできないことですよね。
友達申請をした結果、相手が承認してくれればすかさずメッセージ!
距離を縮めていくというわけです。
恋人になって遠距離だったとしても、ビデオ電話で毎日のように話し、お互いに会えるタイミングで実際に会ってデートするという流れも一般的です。
私の周りの友人にも、Facebookで知り合った人と恋愛開始して3ヶ月で結婚した人もいます。出会ってから結婚までが早すぎますw
マッチング
さらに最近、Facebookには恋人を探すのに適した「マッチング」機能があります。
自分の写真、出身地、大学、居住地、身長体重、子供有無、喫煙/禁煙、飲酒/禁酒、言語、紹介文などを設定することで、自動的にAIがマッチする相手を推薦してくれます。推薦してくれた相手を好みか好みじゃないかで振り分け、お互いに興味があった場合にメッセージができます。
さすがに友達同士や友達の友達はマッチング対象にはならず、距離の遠い人物が選出されるようです。
自社グループ
ベトナムの現地企業は自社のFacebookページを持ち、自社グループも持っています。
そのグループには社員が所属し、それぞれが日常を投稿したり、社内イベントの連絡などの情報連携も行われることがあります。もちろんグループ自体は非公開設定にできるため秘密も保持されます。
ただ、この自社グループはあくまでも娯楽や親睦目的のため、もちろん参加は必須ではないです。業務連絡はメールやSkypeで行うことが一般的です。
日本はナイーブな社会なので、自社グループがあると参加するのも気が引けるし、自社グループがあること自体に気が引ける人もいるのではないでしょうか。笑
でも、ベトナムのように社員同士の壁が薄い文化であれば、逆にお互いの趣味趣向や得意なものなどを発見しやすく、仲が深まりやすくなるツールとなるんだと思います。
仕事探し
前述の通り、ベトナム企業は自社ページを持っているので、従業員の募集案内もそこで行っていることがあります。
要求能力、仕事内容、福利厚生、給料など、包み隠さず募集の投稿を出しています。
もちろん、会社にはホームページがあるため、そこからリクルートもしますが、Facebook利用者6000万人の国ですから、Facebookで募集投稿を流した方がかなり効果的です。
実際に、そこで働いている社員もFacebook利用者なので、その社員の投稿をみて会社の様子を伺うということもできちゃいます。ベトナムならではの手法ですね。
逆に、あなたが経営者の立場なら、ベトナム人材を探したい場合はFacebookで募集をかけるのも一つの手です。
商品販売
個人の投稿
ベトナムでは自分の個人アカウントの投稿で、商品販売をすることがよくあります。
企業としてウェアやシューズなどの商品をFacebookの企業ページに載せて広告を出しているのはよく見かけると思いますが、ここでお話ししたいのは完全なる”個人”での販売になります。
商品の種類は幅広く、実家で取れる果物や漢方、アクセサリー、食器、雑貨、寝具、マンション、飛行機チケットに至るまで、人の数だけ商品数があります。
みんなどこから仕入れてきているんだろうと思うくらい、ガツガツ販売しています。
しかも、本業とは別で販売しているたくましさ。日本では最近副業ブームが来ていますが、ベトナムで副業はあたりまえ。少しでも稼げると思えば、すかさず狙っていくのがベトナムです。
Facebookで気になった投稿内容(商品)があれば、友達同士での購入はもちろん、むしろ友達同士でなくても売買があります。拡散してもらった方が利益になりますしね。
売買したときに、決済はどうするのか?
もちろん、銀行口座からの送金が一般的です。(基本的に手数料なし)
相手に自分の銀行名と口座番号、名前を伝えて振り込んでもらうだけです。
日本では銀行間の送金は手数料が数百円もかかるのでなかなか難しいところだと思います。逆にLine PayやPay Payなどその他の決済アプリが発達していますが。(逆に、ベトナムに住んでいると日本でどの決済方法が一般的なのかも疎くなって浦島太郎状態になります)
私の周りでも、以前、会社の中で実家で採れたガヴァを売っている社員さんがいました。
もう上司の目も関係ありません。
というか、上司も購入していました。笑
(ベトナムでは上下関係が日本に比べて緩く、厳しく叱ったりプレッシャーを与えることも少ないように感じます。これはまた別の記事でお話しします)
Marketplace
さらにさらに、個人間売買を促進する機能として、Facebookには「Marketplace」というメルカリのような中古品販売プラットフォームがあります。(おそらく日本でも存在している?)
▼URL
https://www.facebook.com/marketplace
しかし、驚くべきはその価格!
妥当な価格もありますが、0円設定の商品もあるんです!
これは私の中ではまだ世界七不思議の一つであり、未だ解明されていない謎です。
実際に購入する勇気がないため詳細はわかりませんが、ベトナム人の友人も「やめた方がいい」と言っていました。笑
おそらく言い値で交渉なのでしょうか。。
こういう商品に関する交渉ごとは流石に厄介が生まれそうなので控えたいところです。
詳細がわかり次第、みなさんにお伝えしたいと思います。
賃貸探し
先ほど商品販売のところで色々な商品が出品されているとご紹介しましたが、土地や賃貸もFacebookで探すことができます。
個人の投稿で募集しているものもありますが、多くの場合は賃貸用のグループ内で空き家の紹介をしています。
例えば、ベトナムで知らない人はいないほど有名なVinhomesのマンションですが、Facebookでは以下のようなVinhomes専用グループがいくつか存在しています。
▼Hội mua bán nhà Vinhomes
https://www.facebook.com/groups/658654537799350
例えばこのような投稿があります。
場所・部屋の広さ・家具有無・写真が揃っています。(投稿によって異なります)
ちなみに内容を翻訳すると、だいたいこんなことが書いてあります。
「Times City (Vinhomes)賃貸の最安値市場」
・1ベッドルーム: 53㎡ ,55㎡ 57㎡:
家具なし: 800〜900万VND (4〜4.5万円)/月
家具あり: 1,000〜1,100万VND (5〜5.5万円)/月・2ベッドルーム:69㎡ ~ 108㎡
家具なし: 1,000〜1,200万VND (5〜6万円)/月
家具あり: 1,200〜1,500万VND (6〜7.5万円)/月・3ベッドルーム:95㎡ ~ 116㎡
家具なし: 1,300〜1,500万VND (6.5〜7.5万円)/月
家具あり: 1,400〜1,800万VND (7〜9万円)/月・4ベッドルーム:160㎡
家具なし: 1,600〜1,800万VND (8〜9万円)/月
家具あり: 2,500万VND (12.5万円)/月値段は変動する可能性があります。都度連絡してご確認ください。また、Times City以外のマンションも安値でご用意しています。
このような居住用の賃貸以外にも、お店用物件であったり土地を売り出していることもあります。
もしベトナム語が可能なら、このグループで気になった物件を選び、直接その投稿主(オーナーさん)にコンタクトを取ってみてください。不動産屋さんを通さないため、仲介手数料がかからず安く借りることができると思います。
実際に私もここで現在住んでいる部屋のオーナーに出会い、直接借用しています。人柄がよく、英語も使える方だったので、値段交渉にはあまり苦労しませんでした。
むしろ、会社の都合で3ヶ月後から借りたいという要求に対して承諾してくれ、「それまでに準備しておいて欲しい家具家電があれば教えて欲しい」と言われました。
図に乗った私は、お皿やコップ、調理器具、ミキサー、炊飯器、TV(日本チャンネル)、洗濯機・乾燥機などなど、思いつくもの全てを注文しました。オーナーは快諾してくれ乾燥機以外の全ては準備してくれました。
良い人に当たれば良い取引ができることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本では存在が薄くなりつつあるFacebookが、ベトナムでは三種の神器のかの如く使われています。
ベトナムに長く滞在される際にはFacebookをインストールすることを強くオススメします。
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