こんにちは、こうきちです。
ベトナムで賃貸アパートを借りる際、日系不動産屋を仲介して借りるのが一番安全で簡単です。
ただ、仲介手数料がかかったり住みたい物件を取り扱っていない場合もあるのではないかと思います。
そんな時は、当たり前ですが、直接オーナーさんとコンタクトを取って借りるのが安く済みます。
ただ、オーナーと直接やり取りするのはかなり上級者向けの方法になり、ベトナム人が一般的にやっている現地人向けの方法です。
オーナーによってですが、英語またはベトナム語のやりとりになりますし、領収書の発行方法も変わってきます。オーナーの人柄も取引しやすさに関わってきます。
★こんな方向け
・ベトナム語でもやりとりできる(コミュニケータ経由など)
・仲介手数料さえもなくして安く済ませたい(労力は惜しまない)
・同じ金額で1ランク上の部屋に住みたい
実際に、不動産屋を通す場合と通さずにオーナーから直接借りる場合の金額の差も調べてみたので紹介したいと思います。
※本記事はあくまでも賃貸探しの一つの方法として、安く済む方法をご紹介します。注意点があることを理解しつつ参考にしていただければ幸いです。
具体的な方法
オーナーは、Facebook上の賃貸用のグループで見つけるのが手っ取り早いです。
「ベトナムの生活にFacebookが欠かせない5つの理由」でもご紹介している通り、Facebookはベトナムでは一番普及率の高いSNSであり、衣・食・住の検索には欠かせない「三種の神器」となっています。
ベトナムで今特に熱い「Vinhomes」という高層マンション群も、このFacebook上で各地のVinhomesごとにグループが作られています。
例えばこんな感じです。
・Vinhomes全般
https://www.facebook.com/groups/658654537799350
・Vinhomes Metropolis
https://www.facebook.com/groups/chungcvinhomesmetropolis
・Royal City
https://www.facebook.com/groups/1838778866288556
そのグループで気になった物件を選び、直接その投稿主(オーナーさん)にコンタクトを取ってみてください。不動産屋さんを介さないため、仲介手数料がかからず安く借りることができると思います。
「Times City (Vinhomes)賃貸の最安値市場」
・1ベッドルーム: 53㎡ ,55㎡ 57㎡:
家具なし: 800〜900万VND (4〜4.5万円)/月
家具あり: 1,000〜1,100万VND (5〜5.5万円)/月・2ベッドルーム:69㎡ ~ 108㎡
家具なし: 1,000〜1,200万VND (5〜6万円)/月
家具あり: 1,200〜1,500万VND (6〜7.5万円)/月・3ベッドルーム:95㎡ ~ 116㎡
家具なし: 1,300〜1,500万VND (6.5〜7.5万円)/月
家具あり: 1,400〜1,800万VND (7〜9万円)/月・4ベッドルーム:160㎡
家具なし: 1,600〜1,800万VND (8〜9万円)/月
家具あり: 2,500万VND (12.5万円)/月値段は変動する可能性があります。都度連絡してご確認ください。また、Times City以外のマンションも安値でご用意しています。
実際に私もここで現在住んでいる部屋のオーナーに出会い、直接借用しています。幸い、人柄がよく、英語も使える方だったので、値段交渉にはあまり苦労しませんでした。
むしろ、会社の都合で3ヶ月後から借りたいという要求に対して承諾してくれ、「それまでに準備しておいて欲しい家具家電があれば教えて欲しい」と言われました。
図に乗った私は、お皿やコップ、調理器具、ミキサー、炊飯器、TV(日本チャンネル)、洗濯機・乾燥機などなど、思いつくもの全てを注文しました。オーナーは快諾してくれ乾燥機以外の全ては準備してくれました。
どのくらい安くなるのか?
先ほどと同じ物件のTimes Cityを例にとって見てみましょう。
【オーナー直接】の場合
・1Bed Room(家具/家電付き)・・・$440~484/month (1,000〜1,100万VND)
・2Bed Room(家具/家電付き)・・・$528~659/month (1,200〜1,500万VND)
【S社】の場合
・1Bed Room(家具/家電付き)・・・$650/month
・2Bed Room(家具/家電付き)・・・$670~850/month
【V社(その1)】の場合
・1Bed Room(家具/家電付き)・・・$600/month
・2Bed Room(家具/家電付き)・・・$700/month
【V社(その2)】の場合
・1Bed Room(家具/家電付き)・・・$610/month
・2Bed Room(家具/家電付き)・・・$800~870/month
いかがでしょうか。一目瞭然ですね。
1Bed Roomの場合、オーナー直接のが約$450としても、不動産屋の最低価格$600との差はおよそ$150もあります。2 Bed Roomの場合もその差は$100以上ありそうです。
これが仲介手数料であり、不動産業としての手間を考慮した数字ということですね。
オーナーから直接借りる場合、これから述べる気をつけるべき点はいくつかありますが、それが克服できるのであれば、毎月$100以上の減額はかなり巨大な額になりますね。
逆にいえば、同じ料金を払ったとしても、オーナー直接であれば1ランク上の部屋に住めるということです。
借りる前に注意すべき点
領収書の種類
オーナーから直接借りる場合、オーナーは個人で貸していることが多いので、Red Invoiceの発行ができない可能性があります。
法人として借りる場合はRed Invoiceが必須なのか、それ以外の方法で代用できるのかは事前に確認しておきたいポイントです。後々の会計監査などで支出証明として使用する可能性があります。
私の場合は、オーナーが個人のためRed Invoiceの発行ができなかったのですが、家賃の納税証明書で代用することができました。
家賃の支払いをした後、オーナーの方でそれの納税に行きますが、そのときに税務局が発行する納税証明書が公的な書類として家賃代の証明となります。
居住証明書
賃貸の営業ライセンスを持っていない個人オーナーの場合は「居住証明書」の発行ができない可能性があります。
そもそもベトナムに居住する際は、オーナーがその登録をして公安に印をもらう必要があります。その登録手続きをオーナーがちゃんとおこなってくれるのかを確認しましょう。
「居住証明書」はベトナムで仕事をするために必要なワークパーミットの取得に必要になることがあるので、あらかじめワークパーミット手続きも含めて確認が必要です。
契約書
オーナーからの直接借用ではありますが、当然ながら契約書は必要です。
期間・金額・料金に含まれるもの(電気・水道・ネット・洗濯清掃サービス)などがチェックポイントになります。
契約内容を決める交渉は、グイグイ言ってくれる仲間のベトナム人に頼んだ方がより良い条件で借りられるかもしれません。ベトナム人は遠慮しがちな日本人と比べて、かなり食い込んで言ってくれる印象です。
・電気も水道も毎月一定量以内なら定額とし、もしも超えた場合だけ追加料金を払う。
・インターネット(Wi-Fi)料金を家賃に含める。
・掃除洗濯サービスは外部のサービスに頼んで毎月の家賃に含める。
・日本のテレビが見れるように設定してもらい、家賃に含める。
・1年契約とし、支払いは年2回(長期契約してあげる)
こんな感じで押し気味に条件を付けていって家賃に全部含めてもらえると、支払いもさっぱりして楽です。
備え付けの家具家電のチェック
これは日本でも同じだと思いますが、家具付きの部屋を借りる場合は、予めなんの家具家電が用意されているのかをチェックリストでまとめておき、それを含めた部屋の写真を撮影しておくことが大事です。
住み終わって引っ越しする時に、壁に穴があるとか汚れがついているなどでオーナーと口論になることを防ぐためです。
オーナーとの直接対決になった場合、ベトナム語が堪能でない私たちは不利になる可能性がありますし、写真がないと証明もできないからです。
消耗品になりがちなお皿やコップなどの数も事前に割れてしまった場合のことも、先に話しておきたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
直接借りる場合は注意すべき点がいくつかありますが、それを乗り越えた先には幸せが待っています。なんせ毎月の固定費なので、安いに越したことはないですね。
やりづらいオーナーであれば無理に固執することはなく、新しいオーナーを探してみましょう。
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