故郷まで最大400kmの道のりを歩いて故郷に帰る若者たち

ベトナム

こんにちは、こうきちです。
今回は掲題にもある通り、びっくりするようなニュースです。

2021年9月7日現在、ハノイは厳格な社会隔離(ロックダウン)を行なっており、公安認証済みの通行許可証がないと外出することが許可されていません。

お店も基本的に閉まっており、スーパーでさえも「買い物カード」がないと買い物できなくなると言われています。

この厳格な社会隔離は7月24日から始まっており、バスやタクシー、Grab配車アプリなどの交通機関が全て止まってしまっています。

そんな中、約30名の若者がそれぞれの故郷へ向けて、9月7日夜に歩き始めました。

夜からの出発(VNNTIMES.NET

彼らは約2ヶ月前からハノイの建設会社での仕事のために上京していましたが、ハノイに来て働き始めてから10日間で建設業務が中止されることになってしまったのです。コロナ感染者が増え、社会隔離(ロックダウン)が厳しくなってきたためです。

その後も3回に渡る社会隔離の延長が続き、その間は会社や地方自治体がサポートをしてくれました。しかし、4回目の延長が決まった9月7日、彼らは決意しました。

ここでは無料の宿泊施設でサポートされており、政府も食べ物を提供していますが、私は今2か月近く食べて寝ているだけなので、もう我慢できないので、家に帰るために荷物をまとめます。

Từngさん

ここには仕事もお金もないし、いつ仕事に戻ってお金を稼ぐことができるかわからないので、故郷に戻ることにしました。

Namさん

やはり、仕事のためだけに一時的に上京している身なので、住む・働く・食べる以外は特にやることもなく、かなり退屈なのでしょう。田舎の方がある程度規制は緩く、出歩くこともできますし、知人と会うこともできます。先の見えない社会隔離に不安を抱くのもわかります。

Danh(31歳、Hoa Binh出身)さんによると、21人の若者はĐiện Biên, Sơn La, Hoà Bìnhの各県出身で、ハノイのNam Từ Liêm区と Bắc Từ Liêm区で建設業や配管工として働いていました。

彼らは同じ故郷へ向かうもの同士でグループとなり、歩き始めました。途中、他の9人とも合流して全部で30人になりました。

総勢30人で旅路へVNNTIMES.NET

ハノイから出るときには当然ながら医療検問所があり、そこではCovid-19の陰性証明書が必要ですが、彼らは持っていません。体温測定とCovid-19の検査を行なった後、通ることになりした。

これにはハノイ市警察の交通警察第6部の交通警察の司令官の協力もあったため、迅速に行えたとのことです。

医療申告の様子(VNNTIMES.NET

この医療検問所を超えたあと、Hoà Bình県までは70km、Điện Biên県までは400kmもあります。

24時間テレビで100kmを走るくらいですから、400kmとなると単純に4日間かかりそうです。途中の疲れや休憩も入れるとさらにかかることでしょう。また、自転車であればかなり飛ばして400kmはギリギリ1日で行ける距離ではあります。

ただ、それを乗り越えてでも故郷に帰りたいという強い思いがあるんですね。

ヒッチハイクなどができればうまく使えると良いですね。

この記事を書いている頃には全員が怪我なく無事に実家に辿り着いていることを祈るばかりです。

出典:VNNTIMES.NET

コメント

タイトルとURLをコピーしました