ベトナム語を話せる日本人は有利か?

ベトナム

こんにちは、こうきちです。

ベトナム語を話せる日本人の比率は、他の英語話者や中国語話者に比べてかなり低いです。

そんな希少性があるベトナム語を話すことができると、その希少性の分だけ重宝されます。

実際の仕事でどのようにベトナム語が役立つのかを、筆者自身の経験から具体的にご紹介したいと思います。

ちなみに、筆者はベトナムで5年以上仕事をしており、ベトナム人と関わる仕事は8年ほどやっているため、ある程度ベトナム人の仕事の仕方や性格の傾向、問題が起こりやすい点などを把握しているつもりです。そのため、信用を持って本記事をご覧いただけると幸いです。

★こんな方にオススメ
 ・これからベトナム語を勉強しようとしている
 ・ベトナム語をある程度習得しており、就職を考えている

ベトナム語を話せる人の割合

ベトナム語を話せる人は7700万人で、世界では21番目に多いです。ベトナムの人口が9300万人程度ですから、ベトナム人の人口よりも少ない!ということになりますね。ベトナムの地方に住む少数民族の方々はベトナム語を話せない方もいるのでそういうことなんでしょう。

この数字を見ると、ベトナム人以外の外国人でベトナム語を話せる人の割合は低く、さらに希少性が高いと言えます。

世界で最も話されている言語、ベトナム語は21位 日本語は13位[社会]
 金融系サイト「InsiderMonkey」が発表した「

ちなみに、他の言語のTOP3と日本語は以下のようになっています。
 1位:英語(13億4800万人)
 2位:標準中国語(11億2000万人)
 3位:ヒンディー語(6億人)
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 13位:日本語(1億2600万人)
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 21位:ベトナム語(7700万人)

日本語もほぼ日本人で占めていることがわかりますね。英語は世界の多数の国で使われていますし、中国語もヒンディー語も国民の数がそのまま力になっていておそるべし。

ベトナム語を話せるメリット

ベトナム語が使えることのメリットはこちらの記事にまとめています。

主に、仕事においては日本人の感覚を持つ人がベトナム語を話せると、ベトナム人スタッフに日本的な仕事の仕方をしてほしい時の管理や教育に効果的です。

また、ベトナム現地で市場調査や営業をしていきたい時にも強力な人材になるでしょう。

それについてはこの後詳しく解説していきたいと思います。

ベトナム人日本語話者との違い

ベトナムでは第一外国語が日本語として教育している学校があるほど日本語を重要に考えてくれており、街中には日本語センターという日本語教室が多数存在します。

そのため、日本語を話せるベトナム人は多く、現地日系企業のみならず日本でも多くのベトナムの方が働いています。

わんきち
わんきち

ベトナム人が日本語を話せるならそれでいいんじゃない?

こういう意見も聞こえてきそうですが、日本人ベトナム語話者の方が日本の文化を理解しているため有利な点が多いです。

直接言いたいことが伝えられる

日本人が通訳を通してベトナム人と話すより、自分でベトナム語を使って相手と話せた方が短時間で言いたいことが言えるし相手の言うことも誤訳なしで伝わるので、コミュニケーションストレスが少ないです。

通訳を通すのはもちろん簡単に話ができる手段なのですが、通訳者が100%理解できてない時やこちらの言っていることを100%伝えられてない場合もあります。

例えば、ベトナム人と日本人の会議の際、ベトナム側に意見を聞くと1つの質問に対してベトナム側メンバーで長々と話して最終的に「まだ答えがまとまっていない」とか「(理解したので)大丈夫です」など質素な答えが返ってくることがあります。質問を投げかけた日本人側としては長々と待った後にあっけない答えが出てくるので、あの議論はなんだったんだと思うこともしばしばです。

ただ、ここでベトナム語が理解できるとベトナム側の議論で何を話していたのかが理解でき、質問の意図を正確に理解していないで何度も聞き返していたり、関連するけど今は関係ない話題を話していたりすることがあることがあります。ベトナム語が話せれば、そこでフォローを入れたり軌道修正したりして無駄な議論の時間を縮めることができるでしょう。ベトナム語がわからない日本人からしたら何を話しているのかわからず長々と待たされるストレスしか残らないのです。

また、通訳を通して話すとお互いが通訳さんに対して話している空気が出てきて、同じ場にいるのに目線は通訳さんを向いていて、本当に話したい相手との距離が遠く感じる場合もあるかと思います。その分言いづらいことは言えるかもしれませんが。。

報連相の質

当然日本人は日本の仕事の仕方に慣れているので、こまめな報連相ができ、その上司からも仕事にとってもしやすいでしょう。

しかし、ベトナム人のコミュニケータを通す場合、その習慣が日本人ほど身についていないので、すぐに返事が来なかったり忘れられてしまうこともしばしばです。常に状況を把握していたい日本人にとってはもどかしく感じるでしょう。

日本人上司からしたら、ベトナム語できる日本人が自由に動いてベトナム人とコミュニケーションをとって報告してくれたらだいぶ楽ですよね。その分仲介に入るベトナム語ができる日本人スタッフは労力使うと思いますが、自分にしかできないことなのでやりがいも大きいはず。

ベトナム語での調べ物

ベトナムの市場や営業に関するところでいうとネイティブのベトナム人に任せるのが手っ取り早いと思います。付加的な意味で、ベトナム人スタッフを雇っていなくてもベトナムに関する市場調査や営業ができてしまう点がメリットです。

調べたいものの洗い出しや営業戦略の練りだしなど、その人1人でできてしまうので会社としてはメリットがあります。ベトナムの税制の手続きやその調査などを社内に報告する際も、日本人が担当している方が上司の欲しい情報もわかっていますし、説明もつきやすいかと思います。(ベトナムの法律や税制は変わりやすいし煩雑であることが多いです)

日本でのベトナム語を使った職種

警察官

日本に住むベトナム人の数は年々増しており、2021年時点では国籍別で3位となっています。

日本のベトナム人人口32万人で国籍別3位に、2015年比3.7倍 日本の国勢調査

その分、ベトナム人による犯罪も増えており、事件の調査・事情聴取を行う日本国籍のベトナム語話者が求められています。残念ながら、農作物の盗難や殺人事件のニュースを目にする機会が増えて来ましたよね。

実際、私が東京でベトナム語試験を受けて会場を出るとき、会場の門の外では警察官の人がベトナム語できる人材を募集の呼びかけをおこなっていました。呼びかける場所とタイミングとしては絶好の機会ですね。

ベトナム人管理

これは日本でもベトナムでも同様に求められることですが、必要な職ですね。

特に日本では日本語がまだできないベトナム人が来る場合は通訳が絶対に必要になるので、日本語のできるベトナム人かベトナム語のできる日本人が求められます。

そこで前述の通り、ベトナム語ができる日本人の方が会社としてもやり取りしやすく仕事の幅も増え、重宝されます。

ベトナム語を学ぶなら

実用的なベトナム語を学びたいならキクタンで音から入るのがオススメです。

発音の難しい言語ですので、耳でベトナム語のリズムや声調に慣れるのが上達への近道です。職場や知り合いにベトナム人がいるなら実際にベトナム語を話して通じると、こちらも嬉しいし相手もすごく喜んでくれると思います。

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まとめ

ベトナム語ができるとその貴重さを武器に幅広く仕事に携わることができると思います。

これからも日本に来るベトナム人の数は増え、ベトナムに進出する企業は増加すると思われるので、ベトナム語ができる人材はより活躍の場を広げることができるでしょう。

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