ベトナム語を学んで感じたメリット

ベトナム

近頃日本で働くベトナム人は年々増加しており、40万人(中国に次いで第2位)を超えます。増加率で言えば国別で第1位です!
また、日本からの旅行先としてもベトナムは人気があり、多くのテレビ番組でも紹介されています。日本でもベトナム語の看板や案内文字を見かけることが増えてきたのではないでしょうか。

今回は、そんな身近になりつつあるベトナム語について、日本人が学習するメリットを筆者ならではの観点でお伝えしたいと思います!

私はベトナムに住み始めてから合計3年半が経ち、最初にベトナム語を勉強し始めてから5年が経ちました。途中、休憩しながらゆっくりベトナム語を勉強していたのでまだまだ勉強不足ですが、ベトナム語を学習していて良かったと感じるメリットを共有したいと思います。

ぼったくられにくい

ベトナム在住者であっても旅行客であっても、ベトナム語を話せることでベトナムのことを知っていると思われるため、ぼったくられることが少なくなります。

英語で「How much?」と聞くと、相場を知らない観光客だと思われ、屋台や観光地などでは高めの値段を吹っかけてくることがあるでしょう。

日本でも、英語を話す外国人よりも日本語を話す外国人の方が、日本に精通していると感じることはありますよね?

それと一緒で、簡単でもいいので「いくらですか?」「安くしてください」とベトナム語を話せると、だいぶ値段が下がりやすいと思います。

親しくなりやすい

言わずもがなべトナム語は英語に比べると圧倒的に話者が少ないです。
ベトナムのみが母国語としています。

その数少ない中でベトナム語を話す外国人は、ベトナム人から大いに慕われます。

「私の名前はOOです」「何歳です」「日本人です」
と、簡単な自己紹介をしてみましょう。

すると、
「ベトナム語上手ですね!」「発音上手ですね!」「どのくらい勉強しているんですか」と、かなり褒めてくれます。

日本でも、日本語を知っている外国人と出会うと嬉しいですよね!?
ベトナムではそれ以上に褒めてくれるのでこちらとしても「こんな簡単なベトナム語でそんなに褒めてもらえて嬉しい!」となるわけです。

ここから会話が広がるので、お店の店員さんとも仲良くなれます。日本ではあまり店員さんと世間話をすることは少ないですよね。

店員さんと仲良くなると、外を出歩くのも楽しくなります。

一見、強面のおばちゃんも、話していくうちに笑顔が出てきて実はすごく優しい人だったんだ、と気づくこともしばしばです。

色々な情報が手に入る

当然と言えば当然ですが、ベトナム語を話せると全ベトナム人9000万人と話せることになります。(方言などはありますが)

その数だけ色々な話ができて奥まった情報を手に入れることもできるでしょう。

特に、ベトナム人は給料の話に抵抗が少ないです。

タクシードライバー、路肩のバインミー売りのおばちゃん、同じジムのお客さんなど、初対面であっても話の流れで給料を聞かれることがあります。
日本では初対面で10分で給料の話をすることなんてほぼないですよね。

もちろん、逆に相手の給料を聞くと普通に教えてくれます。

これは通訳を通して話していると、なかなか得られることのない情報ですし、こちらから聞くこともないでしょう。給料を聞いてどうするということもないのですが、通常では知りえないことなのでちょっとお得感がありますし、ベトナム語を勉強していてよかったと感じます。

給料以外にも、年齢や出身地、家族、職業など、基本的に何でも教えてくれるので、世間話をすることはベトナムをよく知る良い機会になります。

ベトナム人の友達が一気に増える

ベトナム語が話せる話せないに関わらず、ベトナム人は友達の友達繋がりでご飯や遊びに招待してくれることが多いです。

その場で初対面で複数人と会うので、一気に友達の輪が広がります。
ここでベトナム語が話せると、更にベトナム人の友達と仲良くなれるでしょう。

また、ベトナムではFacebookが主流であり、ベトナム人の友達と繋がることはもちろん、友達の友達から申請が来ることがとっても多いです。

ベトナム人ではFacebookで友達の友達と知り合って付き合い、結婚に至る、というパターンも少なくありません。

仕事が円滑にいく(コミュニケーションツール)

完全にベトナム語を話せれば、それはそれはベトナム人との仕事は上手くいくでしょう。

ただ、簡単なベトナム語を話せるレベルであっても、一気に距離が近くなるので、些細なことでも話しやすくなり、報連相がお互いに行いやすい環境になります。

特に、通訳を通じて仕事をしている場合には効果てきめんです。

通訳を通していると、どうしても相手の顔を見て話すというより、通訳の顔を見て話すことが多くなり、相手と距離が遠くなりやすいです。また、相手の感情が汲み取りづらいこともあるかもしれません。

ベトナム語を完全に理解できなくても、言っている内容をおぼろげに理解できれば、相手がどう考えているのかをより正確に掴むことができ、それに対する適切な回答・提案をすることができると思っています。

昨今、日本には多くのベトナム人が留学や仕事で来ています。もしあなたの職場にベトナム人がいる場合、簡単なベトナム語でいいので話しかけてみましょう。きっと笑顔で返事をしてくれるはずです。

日本人の場合でも同じですよね。
自分が外国人の職場に入って不安な状況下で、日本語で話しかけてくれる外国人がいれば、自分に関心を持ってくれていると思うし、心を開きやすいことでしょう。

希少性と需要

ベトナムに進出する企業は年々増えてきていますし、逆に、日本には37万人近くベトナム人が生活しています。

つまり、ベトナムにおいても日本においても、ベトナム語を話せる人の需要が増えてきているということです。

実際、東京で行われたベトナム語の試験会場の外で、試験者に対して警察官の方が求人を募っていました。確かに在日ベトナム人が増えれば、その分だけ割合として犯罪も増えてしまうのか、、と感じました。

もちろん日本語を話せるベトナム人もたくさんいて、活躍しているのも事実です。
ただ、『日本語を話せるベトナム人』と、『ベトナム語を話せる日本人』を比べたとき、日本企業と仕事をするのであれば日本人の文化・考え方・仕事スキル(報連相、几帳面さ、察する文化)が身についている『ベトナム語を話せる日本人』が選ばれるでしょう。コミュニケーションは簡単だし、多くを言わずに理解してくれるからです。

『ベトナム語を話せる日本人』は数としてはまだまだ少ないので、英語や中国語とは違って、とても貴重人物扱いされます。

そのため、ベトナム語ができるだけで十分な特技となります。

言葉から歴史を感じられる

ベトナム語ってどんな言葉か全く想像もつかない方もいると思うので、簡単に特徴を説明したいと思います。

ベトナム語は「Xin chào」や「Cảm ơn bạn」など現在はアルファベット文字ですが、19世紀にフランスに統治される前は漢字を使っていました。

そのため、以下のように日本語とも音が似ている言葉が意外と多いのです。

  • 注意 = Chú ý(チュー イー)
  • 同意 = Đồng ý(ドン イー)
  • 意見 = Ý kiến(イー キエン)
  • 管理 = Quản lý(クアン リー)
  • 天然 = thiên nhiên(ティエン ニエン)

似ていますよね??

そして、お気づきの方もいるかもしれませんが、漢字とベトナム語の単語が対応しているのです。

上記の例では、【意 = Ý(イー)】と置き換えられます。

一見、意味不明なアルファベットにひげの付いた文字に見えますが、単語が漢字に対応しているため、昔は日本・中国に近い文化圏だったのだと、思いを馳せることができます。実際、漢字の発生源である中国よりも、そこからある程度離れている日本やベトナムの方が、お互いに古い同じ言葉を使い続けているため似ているといいます。

もともとは同じ文化圏だったものが、歴史の中で日本やベトナムに枝分かれしていき、どのように変異していったのかを勉強しながら感じるのも面白いです。

もっと詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

越語は日本語と似てる!?
ベトナム語学習者にとって、最大の難関はベトナム語の発音。ベトナム語は声調が6つ、母音の数が日本語の倍以上の11もあり、日本人にとって 発音が最も難しい言語のひとつ です。...

さいごに

現在、急成長中のベトナム、旅行先としても人気のベトナム。

この機会にベトナム語を覚えてみるのはいかがでしょうか。

マイナー言語ではありますが、逆に、学ぶと深く付き合えるというメリットは大きいです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました