ベトナムへの仕事・駐在が決まり、長期生活を始める方向けに持ち物リストをまとめました。
今回はベトナムに長期滞在する前に、日本で買い揃えておいたほうが良いものと、逆に現地購入可能で持っていかなくてもいいものをご紹介いたします。
実際の筆者の経験談やリアルな現地情報を織り交ぜているので、具体的なイメージがつきやすいかと思います。
最初に注意しておくこと
ベトナムは日本とは電圧やコンセントの形状が異なります。
電圧
ベトナムの電圧は 220V/50Hz ですので、それに対応しているか確認しましょう。
日本では100Vなので、100V専用の電化製品はベトナムでは使えません。変圧器があれば使用可能ですが、別途買わないといけないし持ち運びに不便ですね。
できるだけ、100V~240V対応の電化製品を選ぶようにしましょう。
最近の家電は240Vまで対応しているものが増えています。iPhoneのコンセントやPCのコンセントもそのうちの一つです。
コンセントのタイプ
日本のコンセントの形(A型)はベトナムでも変換プラグなしに利用できます。日本で購入した電化製品はそのままベトナムのコンセントに挿して利用できます。(先述の電圧も併せて確認)
逆にベトナムのコンセントタイプ(C型)は日本のコンセントの穴に入らないため変換プラグが必要になります。ベトナムで購入した電化製品を日本に持ち帰る際には気を付けたい点です。
家電は日本に持ち帰ることも考慮に入れる
これから家電も含めた商品をご紹介しますが、基本的にベトナムで利用できる家電を持っていって使用し、帰国する時に持って帰ってくるのがオススメです。
ベトナム現地でなんとか家電を買うこともできますが、日本に持ち帰ると変圧器を使わなければならないしコンセントの形状も異なるので不便です。
2〜3年の滞在なら電化製品もまだまだ使えるので、持ち帰ることも考えてベトナム現地で買うことはあまりオススメできません。
日本で買ったほうが良いもの
日本で買ったほうがお得なものとは、日本で生産しているためベトナムも日本から輸入しているため関税がかかっているものだったり、ベトナム国内での需要がそこまで多くなく割高になっているものになります。
Kindle
ベトナムでは日本の書籍はほとんど売っていないため、ダウンロードして読めるKindleがかなり重宝されます。
日本で書籍を買って持ってくるとしても、かなりの重量とかさになってしまいますし、最新の書籍が買えません。漫画の単行本を読んでいる方なら尚更電子版の方が便利です。
また、Kindleにすることで、家やカフェでの読書はもちろん、出張の多い方は飛行機の中でも大活躍です。また、防水機能がついていると、お風呂やプールサイドでも読めます。
実際、ベトナムで生活しているとお風呂に入る時間は癒され日本を感じる貴重な時間ですので、半身浴しながら読書も良いでしょう。リゾートホテルの多いベトナムで、ビーチやプールサイドでまったりリラックスするときに読書するも良し。優雅な時間を感じてみてはいかがでしょうか。
また、海外生活では、日本と比べても知り合いが少なく、意外と1人の時間が多いものです。私も時間有効活用でKindleを重宝しています。
Kindle Oasisは防水機能を備えており水回りでの使用に優れ、色調調整機能で長時間画面をみていても疲れにくくなっています。しかもページ送りボタンが付いているので、片手で読書できます。値段はそれなりにしますが、数年間のベトナム生活ではその価格以上に活用できること間違いなしです。
SIMフリー&デュアルSIMのスマホ
ベトナムではベトナムのSIMカードを使用するため、日本で使っているスマートフォンをもしそのままベトナムへ持ってきて使おうとしている場合はSIMロックが解除されていることをご確認ください。
新しくベトナム用にSIMフリースマホのご購入を検討されている方は、デュアルSIM対応しているスマホがオススメです。
デュアルSIMとは、SIMカードを2枚させるようになっており、頻繁に日本とベトナムを行き来する方であれば、日本とベトナムのSIMカードを常に挿しておくと毎回飛行機内でSIMカードの入れ替えを行わなくて済むので便利です。
ベトナムをはじめ、タイやマレーシアなどの国外出張が多い方もデュアルSIMで2枚挿しておけば、都度差し替えの必要はありません。
また、ベトナムでもiPhoneを買うことはできますが、値段は日本の1割増しくらいです。正規のApple Storeはありませんが、Apple公認の代理店で購入する形です。
除湿機能付き空気清浄機
ハノイとホーチミンは世界的にも空気汚染のひどい都市です。ハノイは夏の間だけ青空が見えますが、その他の季節は白いドームに覆われたようなスモッグが街全体に立ち籠めています。特に冬場がひどく、近くのビルでさえも霞んで見えます。
白いマスクをして長時間出かけると、塵でマスクが若干黒くなりますし、光化学スモッグで外での運動制限がかかる日もあります。
また、ハノイは3〜4月にかけて一年で最も湿度が高くなり、気をつけていないとクローゼットにしまっている服やカバンがカビてしまいます。それに、ベッドシーツも湿っぽくなるので寝る時に嫌な気分になります。
ベトナムの家は日本のように計算された24時間換気システムはなく、風呂場の換気扇を回すかエアコンの除湿機能を使うなど、自ら気を配ってあげる必要があります。
そのため、除湿機能をもった空気清浄機を持ってくることをオススメします。せめて部屋の中だけは空気をきれいにし、湿度も調整した方が安心です。以前私は除湿剤をたくさん日本から持ってきましたが、数日で水が溜まってしまい継続使用ができなかったので、除湿機能付き空気清浄機に切り替えました。
ベトナムでは空気清浄機は探せばありますが、除湿機能を持ったものとなるとあまり見かけませんので、日本から持ってきたほうが楽です。
Visaカード
ベトナムではVISAが一般的に使えますが、JCBやマスターカードは利用できないお店が多いです。
また、現地で生活する際のベトナムドンはクレジットカードであれば、街中のATMでキャッシングすることができます。クレジットカードであれば、渡航して3ヶ月程度は海外旅行保険が付帯しているものもあるので、併せて利用できます。(長く滞在する場合は別途保険に入らないといけませんが)
楽天カードなら最高2000万円の海外旅行保険がついており、年会費も永年無料なので長期滞在でも安心です。たまったポイントも利用しやすく、かなりオススメです。
ゴルフ用品
ベトナムに駐在されている方は多くの方がゴルフをしています。他にあまり娯楽施設がないので、駐在を機にゴルフを始める方が多いです。接待ゴルフではなくとも、交友関係を広げるためにもゴルフはオススメです。1日を一緒に過ごすスポーツですので、自然と会話して親睦を深めることができます。
近年、ベトナム国内でもゴルフ人口が増えており、ゴルフショップや練習場も増えている一方で、ゴルフクラブやゴルフウェアなどは日本などからの輸入になるため割高です。
そのため、日本に一時帰国した際にゴルフセットやお目当てのクラブ、距離計測機を買ってくるということもしばしばです。ベトナムから郵送で日本から取り寄せることは業者を通してできますが、手数料がかかるため日本にいるうちに買っておいたほうがお得です。
私も実際にベトナムでゴルフを始めましたが、最初は道具がなかったので色々なお店を見ていましたが、一時帰国した際に日本のゴルフショップに行くとベトナムよりかなり安くてびっくりした覚えがあります。
ベトナムでゴルフを始めてみようと少しでもお考えの方は、思い切って日本で一式揃えてしまった方がよいです。最初のゴルフセットは、自分に合うかどうかと考えるより、ブランドやデザインでモチベーションをあげられるものがオススメです。
また、ANAやベトナム航空ではゴルフバックは通常手荷物として運んでくれます。
乾電池
ベトナムにも日本メーカーの乾電池は売っているのですが、日本のものと比べてかなり寿命が短いので、頻繁に交換する必要があります。
使う場面としてはテレビやエアコンのリモコンや時計、無線マウス、懐中電灯がメインですが、数ヶ月で電池切れになってしまいます。感覚としては日本の電池は2〜4倍長持ちします。
主に、単4と単3を持っていれば困らないと思います。電池のセット売りもあるので購入してそのまま持っていけて便利です。
また、ベトナムではボタン電池は滅多に手に入らないので、あらかじめ必要そうであれば買いだめしてもってくることをオススメします。最近日本製品が手軽に入手できるようになったハノイですが、イオンやコーナンを探しても目当てのボタン電池は見つかりませんでした。
救急セット
いざという時に、ないと困るものです。
ベトナムにもローカル薬局はいっぱいありますが、ほとんどベトナム語しか通じないため、事故の後に行くのは精神的にも体力的にもきついと思います。
あらかじめ基本的な処置セットと飲み慣れた薬を持ってくることをオススメします。特に日本の薬はあまり売っておらず、外国製のものになるので、効き目が強かったりして人によっては合わないこともあります。
筆者は以前海で泳いでいる時に足にトゲが刺さってしまったことがありましたが、その時は爪切りしか持っていなかったため、なかなかトゲが抜けませんでした。そんな時に毛抜きがあれば、もっと取りやすかったと後悔し、毛抜きも常備するようになりました。ベトナムや東南アジアにはきれいな海がたくさんあるので、そういうリスクも高いかと思います。
他にも、コンタクトレンズや洗浄液など現地で買えないこともないですが、直接体に影響のあるものは日本から持っていくのがベターです。
調味料類
日本の調味料はだんだん数も豊富にベトナムでも手に入るようになってきましたが、ほぼ全て日本からの輸入になるので、割高になります。
例えば、このような感じです。
- ゴールデンカレー198g・・・14万ドン(700円)(日本では170円)
- だし入り味噌 750g・・・19万5千ドン(975円)(日本では315円)
- 純正ごま油PET 400g・・・18万ドン(900円)(日本では591円)
- 味ぽん 360ml・・・12万5千ドン(625円)(日本では303円)
- のりたまふりかけ 28g・・・5万5千ドン(225円)(日本では105円)
よく使う調味料やこれがないと困るという調味料は、日本から持ってくることをオススメします。
青汁&サプリメント
ベトナムでは野菜はとても安く売っていますが、鮮度が良くなかったり日本では見かけない野菜も多く、なかなか自炊でサラダを作って食べるのは難しい面もあります。
また、外食費用が日本よりも安いので、駐在員の方は自炊しない方がかなり多いです。
そのような生活習慣になると、どうしても野菜やビタミンが不足しがちになるので、青汁やサプリメントなどを持参して手軽に摂取できるようにしておくことをオススメします。
また、ベトナムでは水道水や外食でお腹を壊しやすいため、腸まで直接届いて腸内細菌を元気にするこちらの青汁が一石二鳥でオススメです。
炊飯器
日本の炊飯器はクオリティが高いです。中国からも炊飯器を買いに日本に来る人もいるくらいです。
ベトナムにも炊飯器自体は売っていますが、加熱方法や圧力のかけ方などがイマイチで、炊き上がりにムラができたりふっくら弾力感がなかったりで、なかなか日本で簡単に炊くようなご飯は炊けません。
上の写真にあるように、30年前に日本で使われていたような炊飯器が一般的に現在のベトナムで使われています。以前筆者もこれを使っていましたが、かなり時代を感じますし、保温して放置すると焦げつきます。
住むアパートに炊飯器が備え付けである場合は、どのタイプかを確認しておきましょう。
もしご飯にこだわりのある方は炊飯器を持参することをオススメします。炊飯器はご飯以外にも煮物やパンなど様々な料理に利用できるため、良い炊飯器があると自炊のモチベーションもかなり上がります。
特にコロナで自宅にいる時間が増えると、材料を入れてボタン一つで調理できる炊飯器は重宝します。
その他家電
ベトナムにも家電量販店はありますが、日本製品の他にも中国や東南アジアなど他国製品が多く並んでいるので、選べる日本製品は少なくなります。
もし必要になっても、目当てのメーカーのその機種が売っているかは、あまり期待できないものと思っていたほうが良いです。
好きな家電があれば日本から持ってくるほうがベターです。
現地調達可能なもの
ハノイにある日系のお店
- ユニクロ
- 無印良品
- イオン
- ダイソー
- コーナン(ホームセンター)
- 丸亀製麺
- 牛角
他に、日系ではないですが、ZaraやGAPなどの洋服ブランド、AdidasやNikeをはじめとしたスポーツブランドなどもあります。
かなり個人的な話ですが、筆者はPatagoniaがベトナムに全くなくて困っています。(The North Faceは嘘か本物がわからないものがたくさんあります)
中には、個人で海外から輸入して、ブランドの色を出した個人店で販売していることもあるので、もしかしたら手に入る可能性もあります。
日本と変わらず手に入るもの
基本的に、上述の日系のお店で売っているものは想像に難くないので、手に入ると思ってもらって良いです。
以下に、ベトナムで売っているのか迷いそうなものをピックアップして書いてみました。全て売っています。
- 冬服(ダウン、コートなど)
- スポーツウェア(サッカー、テニス、バドミントン、バスケ、ジムウェア、ランニングウェアが主流)
- プロテイン(専門店あり)
- スポーツ自転車(GIANT、Trek、Cannondaleなど)
また、ベトナムでもECサイトが昨今とても人気が出ており、品揃えも豊富なため、覗いてみるとさらに売っているもののイメージが湧くと思います。
★ベトナムで人気のECサイト
Lazada:https://www.lazada.vn/
Shopee:https://shopee.vn/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本で売っているものと売っていないもののイメージがついてきたでしょうか。
他に気になるものがあれば、コメントで聞いていただければお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。
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