ベトナム語に挫折しているあなたへ|試して欲しいこと

ベトナム

こんにちは、こうきちです。

亀さんペースでベトナム語を勉強し始めて5年経ちました。日々、ベトナム人と会話やチャットをしていてもまだ難しさを感じます。

一般的に、ベトナム語は発音は声調が多く、発音するのも聞き取るのも難しい言語と言われています。多くの方がベトナム語を勉強していてつまずくのはこの発音だと思います。

実際、わたしも発音できるようになるまでは時間かかりましたし、会話を聞き取るのもの一苦労です。

一方で、文法は複雑なものがなく覚えるのは比較的簡単です。日本語のような助詞はありませんし、英語のような過去形や現在進行形のような単語の変化もありません。

ただ、ネイティブの会話を見ていると、教科書で習ったような文法は無視した言い回しが多く出てくるため文章の内容を解釈するのに苦労することが多々あります。

実際に、ネイティブも「文法は人によって適当です」と言っていることもあり、絶望を感じました。

今回は、ベトナム語の難しさと、それに挫折したときに試して欲しいことをご紹介したいと思います。

★こんな方におすすめ
 ・発音に挫折している
 ・発音記号をいつも忘れて書けない
 ・ベトナム語をまだ勉強したことがないけどどんな難しさがあるのか知りたい

筆者について

プロフィールを簡単にこちらにまとめていますので、よければご覧ください。

発音の難しさ

単語のみは難しい

ベトナム語を習い始めたとき、発音の練習で単語ひとつを何回も練習するけど先生に全然伝わらないってことよくありますよね。また、習った単語をお店の人や友人に使ってみたところで、相手は「?」状態ってこともよくあります。挫折する一つの原因だと思います。

そんな時は単語だけじゃなくて、一文にして話すようにしましょう。

日本語でも「あめ」とだけ発音されると、雨なのか飴なのか困惑するし、音程が違うと別の意味になってしまします。「あめをあげる」と文章にすると一発でわかりますよね。

方言の難しさ

北部、中部、南部でそれぞれ大きく方言があり、発音が異なっています。

さらにその地方の中でも地域によって微妙に発音が異なっていたりします。北部であってもハノイから数百キロ離れていれば方言のように発音が異なることもあります。日本でも県によって方言があったりしますよね。

北部のハノイの発音に完全に慣れてしまった筆者は中部や南部の発音を聞くと、全然違う国の言葉のように感じます。北部と南部で別の単語を使っていたり、子音の発音が異なっているためです。同じ声調記号でも異なる発音の仕方になります。

南部弁に慣れるには南部の言葉を話す先生にある程度教わらないと難しいと感じました。

文法は意外と難しい

ベトナム語は単語の活用系もなく文法は英語のようにバリエーションは多くなく、比較的覚えやすいです。ただ、文法が簡単な分、曖昧な部分が発生して逆にわかりづらくなることも多々あります。

助詞がない

ベトナム語の文法は基本的に「主語 + 述語 (+ 目的語 + 形容詞)」で、日本語のように助詞(は・も・が・に・を)がありません。助詞がないことで、助詞に慣れている日本人の我々にとってはベトナム語の単語の繋がりがわかりづらくなります。

例えば、ベトナム語のこのような文章は日本語では2通りに訳すことができます。
 Hoa đẹp → 「美しい花」「花は美しい」

この場合、Hoa(花)は主語になるのか、đẹp(美しい)から修飾される目的語なのか曖昧です。

日本人的にはどっちとも取れる文章はムズムズすると思いますが、「結局は大した違いはない」と見過ごすのが無難かと思います。

もう一つ、助詞がなくてムズムズする例です。
 Xác nhận xong báo anh nhé.
  →「確認し終わる、教えてください」(直訳)
  →「確認終わったら教えてください」

一瞬、文章が切れている内容ですが、動詞の繋がりをイメージで補うと1文になります。このように動詞を連続で続けると、「〜して〜する」ということになります。言われれば気づきますが、こういう仕組み(文法)って知らないと助詞がなくて少し混乱しますよね。

時制がはっきりしない

先にも少し話しましたが、時制による単語の変化(過去形、過去分詞系)がありません。

そのため、過去のことは過去を表す単語とともに伝えることになります。

以下の文章では làm việc(仕事する)という単語は Hôm qua(昨日)という過去の単語と一緒に使うことによって、過去の出来事になります。
 Hôm qua tôi làm việc. 「昨日、私は仕事をしました。」

逆に、未来のことにするには、 未来を表すNgày mai(明日)を使い、 làm viẹc(仕事する)はそのままです。
  Ngày mai tôi làm việc 「明日、私は仕事します」

これに慣れすぎると英語の時制の変化が煩わしく、英語を使うときに変化させることを忘れてしまうことがあります。

ベトナム人が日本語を話していて、以下のように何ともよくわからない回答が返ってくるのはこのためです。

日本人   :「このタスクは終わりましたか?」
ベトナム人A:「昨日私さんはこのタスクをします」

省略が多い

ベトナム語をある程度学んでベトナム人とチャットしてみると、習ってない単語や省略形が多く出てくるのでそこで難易度を感じます。

例) Bây giờ(今)→ giờ→ h と省略のさらに省略のような形
 h em đi ăn. 「今食べにいきます。」

例)声調記号のない文章
 Nay e co an sang k. 「今日朝ごはんを食べましたか?」
 → Hôm nay em có ăn sáng không.

ベトナム人は省略するのが好きですが、もっと簡素化して声調記号を使わない場合もあります。声調記号が間違っている場合もあります。こうなってくると何が正解か知っていないとわからなくなります。たくさんチャットして慣れるしかないですよね。。

ベトナム語に挫折しているあなたへ

さて、ここまでベトナム語の難しさを解説してきましたが、誰しもがどこかしらで躓いている(または経験がある)のではないでしょうか。

発音につまずくにしても、語順や文法につまずくにしても、まずおすすめしたいのはベトナム語の文章をそのまま頭に焼き付けることです。

文章を頭に焼き付けるには、何回も繰り返し聞いて同じ文章を同じスピードで発声できるようになりましょう。これにはキクタンのCDを活用するのがおすすめです。隙間時間に流して何回も聞いてると、文を声調のリズムで覚えることができるので、楽に文章を暗記できます。

文章を頭で覚えるよりリズムで覚えてしまった方が、実際の会話の場面でもパッと文が出てくるので会話のスピードも上がります。単語だけでなく文章を話せるようになるので、多少声調が間違っていたとしても相手も文脈から理解しやすくなりますね。

また、頻繁に使う文章は言えるようになるだけでなく、会話の中で聞きとれるようになります。

自分の知らない単語はもちろん理解できませんが、知っている単語や文章はその場で理解できるようになります。会話の中で「今、相手が〜と言った!」と聞こえるようになれば、そのあとはその言葉が出てくるたびに理解できるようになります。一つずつ聞こえる言葉が増えていく感覚は嬉しいものです。皆さんも経験あるのではないでしょうか。

おまけ

ベトナム語を自然と身につける方法として、ベトナム語の音楽で好きなものを見つけると繰り返し聴きたくなるのでとても効果的です。口ずさめるようになるとベトナム語のリズムが掴めてきます。

最近筆者がハマってる曲を何個か貼っておきます。気に入れば幸いです。
自分の好きな曲が見つかると良いですね!

暖かい気持ちになる曲
カラオケに行くと必ず誰かが歌う有名な曲
ホアンキエム湖で若者が集まって合唱しているのをよく見かける曲

他には、Netflixをみながら字幕をベトナム語にすることです。音声は日本語で良いので、とりあえずベトナム語の字幕を表示させておくのです。

一度見ていて内容が頭に入っているドラマやアニメであれば、ベトナム語の字幕に集中することができ、こういう場面でこういう単語や言い回しを使えばいいのか、と勉強になります。

まとめ

いかがでしょうか。

難しくて諦めかけていたベトナム語も方法を変えて再度チャレンジしてみると、難易度が変わってくるかもしれません。ぜひお試しください!

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